一般社団法人発達障がいファミリーサポートMarble主催、
2016年7月2日 第2回オーケストラによるコンサート

「自閉症の我が子に、オーケストラの生演奏を本格的なホールで聴かせてあげたい」
…その想いから生まれた2015年の「第1回オーケストラによるコンサート」。
あれから1年半、「第2回オーケストラによるコンサート」には、前回を上回る
たくさんのお客様が来場され、大盛況となりました!

001.JPG◆開催日時:2016年7月2日(日) 14:00~15:30
◆会場:三鷹市公会堂 光のホール 719席
◆出演:東京サロンオーケストラ、町井有香(歌)
◆参加費:無料
◆来場者数:約700名
◆タイムスケジュール:13:30 開場
           14:00 開演
           15:30 終演

当日の様子
なんと!700名もの方がご来場、大盛況でございました。
障害の特性から、静かにしなければならない場で、声を出してしまったり、
飛び跳ねてしまったり…があり、コンサートに行く機会のない子ども達…
でも、この日は大丈夫! 泣いてしまうかもしれない赤ちゃんも、
飛び跳ねちゃう発達障害の子どもも、発達障害以外の障害の子どもも、
認知症の方も…赤ちゃんからお年寄りまで、それぞれ、身体で音楽を感じ、
声を出したり、飛び跳ねたり、楽しんでいらっしゃいました。
(国沢の息子は、ずっと指揮者のマネをして飛び跳ねていました><)

そんな子ども達の様子を、非難する事なく、寛容に見守って下さる、
会場の皆さんの空気が、とても柔らかく、温かいものでした。
多くのご来場者が、暑い中、外に並ばれたので、13時半の開場を早め、
涼しいロビーでお待ち頂きました。
(障害のお子さんの中には、体温調節が苦手なケース、多いですよね…)
そして、開演の14時には、約700席、満席となりました。

主催者からの開会の挨拶後、三鷹市の清原慶子市長からもご挨拶を頂戴しました。

清原市長の力強く温かいご挨拶は、
ご来場の皆さま、オーケトラの皆さまにしっかり伝わりました。
↓ ご挨拶をして下さった三鷹市清原慶子市長

そして、いよいよ演奏がスタート。
東京サロンオーケストラの皆さん
歌の町井友香さんが織りなす素晴らしい音楽。
障害の子ども達も、親も、支援者も、
全てのご来場者がリラックスしながら、
心から音楽を楽しんでいました。

↓ 東京サロンオーケストラの皆さんのしい素晴ら演奏

周囲に謝る機会が多い、発達障害児の子育てだけど、
今日は、この子が、ありのままで居て、
それを、温かく見守る事が出来る…
それは、なんて幸せな事なんでしょう。

↓ 指揮の中林昭博氏

↓ 歌の町井友香さん

↓ ピアノのマティス・ルシュ氏

演奏が始まると、休憩時間は取らず1時間半。
辛くなったら、演奏中でもロビーに出てOK!
…という事で、後ろの扉は2か所、ずっと開けっ放しです。
実際、会場には入れないけど、扉のあたりで、
ずっと演奏を聴いているお子さんもいました。
演奏曲目
1;ドラゴンクエスト序曲       -作曲すぎやまこういち
2;ハリーポッター ハイライト    -作曲J.ウィリアムズ
3;バレエ音楽「ロミオとジュリエット」より”モンタギュー家とキュピレット家  -作曲S.プロコイエフ
4;ラプソディ・イン・ブルー     -作曲G.ガーシュウィン
5;「サウンド・オブ・ミュージック」 -作曲R.ロジャース
セレクション      編曲 須藤 篤
6;「となりのトトロ」よりさんぽ  -作曲 久石 譲
7;行進曲「威風堂々」第一番     -作曲E.エルガー
生の音楽に触れ、皆さまそれぞれに楽しく過ごし、
ラストには、会場の皆さんで、アンコール曲、「ふるさと」を歌い、
一体感を味わいました。

↓ 中林さんの指揮、町井友香さんの歌に合わせて、みんなで「ふるさと」

予定終演時間15時30分より少し早く終わったので、ロビーで開催されていた
「発達障害児の作品展」
「発達障害児、子育てお役立ちグッズ展」
◆Marble新規事業紹介「ワッペンマーク」「チラシ作成」
…のコーナーに、多くの方が集まっていました。

↓ 発達障害の子ども達のユニークな作品(^.^)/~~~

↓ 子育てに役立つ「便利グッズ展」は、毎回好評(^.^)/~

当日のお客様からの感想

さて、終演後、回収させて頂いた、アンケートのご感想をいくつかご紹介しましょう。
そこには、参加された皆さまの熱い思いが書かれていました。
このご感想をお読みいただく事で、当日の様子を思い浮かべて頂ける事と思います。
<以下、ご感想の抜粋>

  • オーケストラの方、主催者の方、会場にいる全ての方の、圧倒的な愛情が伝わってきて、
    泣きっぱなしでした。また来たいです。
  • 子どもと一緒にクラシックのコンサートを聴くなんて、二度とないと思っていたので、
    とても胸がいっぱいです。このコンサートは、発達障害の子どもの親たちの強い味方です。
    これからも、是非続けて下さい。
  • いつもコンサートに行くと「静かに」とか「手をあげない」とか、注意してばかりで、>
    楽しめませんでした。今日は、そんな必要なく、本当に楽しめました!ありがとうございます。
  • この時間があって、本当に感謝します。
    息子と笑顔を交わす事が出来て、奇跡を感じました。また、お願いします!

  • 発達障害の子どもを持つ親御さんのご苦労、そういう方々にも、気兼ねなく音楽を楽しんで
    ほしいという、主催者の気持ちがあふれた、本当に素晴らしいコンサートでした。誰もが、
    認め合って、楽しく生きていける社会に、少しずつでも、近づいていくことを願っています。

  • 2回目のコンサート。前回同様、とても素晴らしかったです。自閉症のわが子は、
    いすの上に立ったり、後ろ向きだったり、耳をふさいだりでしたが、帰ろうとはせず、
    ずっと列にいる事が出来ました。本当に良い経験をする事をさせて頂きました。また来たいです。
  • 今日は、本当に子どもに何も注意する事なく、安心して聞く事ができ、ゼイタクな時間を
    過ごす事ができました。子どもも、身体は動いていても、ちゃんと耳を傾けて、
    聞いていました!こういったコンサートを、定期的にやって頂けると嬉しいです。

  • コンサートはもちろん、30分以上座って静かに観たり、聴いたりするものは、もう、ずっと
    諦めていました。今日は、とても素敵な体験をさせて頂き、ありがとうございました。

  • コンサート半ばから、ずっと席を立って踊ってました。本人も嬉しそうでしたが、
    私も笑ってしまいました。このようなコンサートは、大変ありがたいです。

  • 本日、このような機会がとても有難く、とても嬉しかったです。感動しました。
    本人も、とても嬉しそうでした。その表情を見れて、親としても嬉しかったです。

  • 昨年も来ました。私にとっては、周りがシーンとしているコンサートより、
    こちらのコンサートの方が、とても自然な感じがして、このコンサートがとても好きです。
    来年もまた来たいです。是非開催して下さい。

  • 会場が暗くならないのが、とても良かったです。(暗い中で、大きな音がすると、
    とても怖がるので)親も子も、気兼ねなくコンサートを楽しめて、本当に素敵でした。

  • 感動の涙が止まりません。心あたたまるコンサートでした。自閉症の息子を育てています。
    どこに行っても、周囲の目を気にして、肩身の狭い思いをしてきました。
    関係者の皆さまに金メダルを差し上げたいです。

他にも、まだまだ、嬉しい感想が、たくさん届いています。
皆さま、ありがとうございましたm(__)m

113枚、回収したアンケートのうち、
「とてもよかった」98、「よかった」12、
「ふつう」が2、「未記入」1
113人中、110人が「良かった」と思って下さっている訳で…
皆さまの満足度の高さが窺がえます。

これもひとえに、このコンサートの主旨に賛同し、
快く、演奏を引き受けて下さった、
東京サロンオーケストラの皆さま、歌の町井友香さま、
ご協賛、ご後援、ご寄付、ボランティア…といった形で応援して下さった、
多くの皆さま方のおかげでございます。
深く感謝申し上げます。ありがとうございましたm(__)m
・・・・・・・・・・・・・・・・・
終演後、「このコンサートを応援したい!」、「マーブルの活動を応援したい!」
…という皆さまからの思いも、たくさん届けられました。

ご参加頂きました皆さまからの募金(「おきもち袋」「募金箱」)が、215,728
集まりました事を、ご報告すると共に、深く感謝申し上げます。
また、「Marble」の賛助会員にご入会いただきました方
誠にありがとうございましたm(__)m

このコンサートは、参加費無料で開催している為、
皆様からのご支援は、大変ありがたく存じます。

なぜ「無料」で開催しているか…
それは、このコンサートのモットーにもつながりますので、
ちょっとだけお伝えさせて下さい。

 

無料開催の意義
①誰でも気軽に参加してほしい。

②なるべく家族そろって参加してほしい。

③家族がそろった安心した状況で、障害のお子さんは、
体験の幅を広げてほしい。

④日頃、あまり外出に付き添わないパパさん(?)がいたとしたら、
是非この機会に参加して、わが子の様子や、他の子の様子を、
実際に見て、いろいろ感じて頂きたい。

⑤チケットを事前に購入すると、当日の子どもの様子で、
行けなくなった時にもったいないし、他の人に譲ったり等、
手間がかかるから…
(障害児の子育てでは、ままある出来事><)
無料ならば、当日、調子がよければ参加、悪ければ行かない…
と気軽に構えられるから。

なにより、親が気軽に構えると、子どもに伝染し、
子どもの気持ちも安定するから…
・・・・・・・
そんなところでしょうか? 
これからも、皆さまのご支援やご協力を頂きながら、
たくさんの方が気兼ねなく参加できるイベントを、
行ってまいりたいです。

さまざまな人がいると認め合える社会は、
きっと誰にとっても、優しい社会…(^.^)/~

そんな社会になる事を願って、
これからも、活動を続けてまいります。

<記;Marble代表 国沢 真弓>